今使っているPCG-FX11G/BPも使い始めて早2年の歳月が流れました。元々ラインナップの一番下のグレードを2年くらいのサイクルで買い換えるつもりでいたのですが、最近莫大な借金をしたので(^^;なかなかそうもいきません。
しょうがないので(?)HDでも取り替えてみようと安値情報サイトを物色してたら、ありましたよお客さん、いいものが。
HITACHI Travelstar 7K60 HTS726060M9AT00
60GB、7200回転です。現在20GB、4200回転なので体感速度は2倍近くに上がるはずです。値段は3万円を少し超えますが誘惑に負けて買ってしまいました(^^)。
ところで、いざ交換となるとそれなりの覚悟がいります。お休みの日なら丸1日かけてのんびり再セットアップできますが、平日だと急なお仕事が入ったら対応できないからです。
「んじゃ、休みの日にやればいいじゃん」って言われそうですが、早く使ってみたいのが人情でしょ?
というわけで、できるだけ素早く移行するために、システムも含めて丸ごとコピーすることにします。NortonGhostとか使えば簡単にできるのかもしれませんが、お金がもったいないので(^^)、以前使ったことがあるD2Fというフリーソフトでやってみようと思います。
このD2Fはバックアップ用フリーソフトですが、ファイル単位にバックアップをとるのではなく、HDのセクタを読み出してイメージファイル化してくれます。今回のように環境を丸ごと移す場合に最適です。ただ、復元するときに元のディスクとクラスタサイズが変わると復元できないので注意が必要です。
さて現在のパーテーション構成は次のようになっています。
ドライブ
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内容
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フォーマット
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容量
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C
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Windows98 Second Edition システム |
FAT32
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5GB |
D
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データ保存用 |
FAT32
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15GB |
E
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Windows2000 システム |
FAT32
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5GB |
今回交換するディスクは60GBあるので、4つのパーテーションに分けるつもりですが、CDのドライブレターが変わったりすると後が面倒なので最後のパーテーションはフォーマットせずに残しておき、移行が完全に終わってからWindows2000上でフォーマットし、"Z"等後ろのほうのドライブレターを割り当てることにします。
ドライブ
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内容
|
フォーマット
|
容量
|
C
|
Windows98 Second Edition システム |
FAT32
|
5GB |
D
|
データ保存用 |
FAT32
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30GB |
E
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Windows2000 システム |
FAT32
|
15GB |
後でね(^^) |
FAT32
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10GB |
結局、フォーマットは全てFAT32にします。FAT32にはパーテーションサイズ32GB以内、 1ファイル4GB以内という制限がありますが、 このマシンでDVDのファイルを扱うことも無いので1ファイルが4GBを超えることもないでしょう。
でもOracleのDBは超えるかなぁ・・・(まぁそのときは別DBを作ることにします)
それとFAT32にしておくとFDやCDからDOS起動してもファイルを扱えます。 Cドライブだけ容量をそのままにしているのは、Win98で起動することがほとんどないためと、
クラスタサイズが変わるのを防ぐためです。
Cドライブさえ復活すればD、Eは別のPCにネットワーク経由で退避していたファイルを単にコピーすれば動くはずです。 方針としてはCドライブはD2Fでイメージを作り、そのファイルをネットワーク経由で退避し、ディスクを交換した後、 Cドライブにネットワークが使える程度までWindows98をざっとインストールし、退避していたD2Fのイメージを ネットワーク経由でコピーしてきてD2Fを使ってCドライブをそっくり元に戻すことにます。
もっと手っ取り早い方法を知ってる人はメールください。
Windows98の起動ディスクでDOS起動します。 D2FのイメージファイルはCドライブのイメージをCドライブには作れないのでDドライブに作ることにします。 左の例ではDドライブのTEMPフォルダでD2Fを実行したのでイメージファイルは D:\TEMP\DISKSAVE.DAT となります。D2Fを引数無しで起動すると簡単な使用方法が表示されます。 |
PCG-FX11G/BPの前に使っていたのがPCG-803(我ながらVAIO好きです^^)で、このマシンもHDを交換したことがあるのですが、PCG-803はHDがバッテリーみたいにカセット式になっていて、簡単に交換することができたのですが、PCG-FX11G/BPは裏豚蓋のネジをはずしても何も取れそうにありません。検索サイトでもなかなか情報が見つけだせなかったのですが、
ずばりのページがLogitecさんにありました。感謝感謝です。
横のネジ1本をはずし、スピーカパネルを右にスライドさせながら液晶側に倒します。 |
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ケーブルがつながっているので一気に引き上げてはいけません。ケーブルはコネクタ部がちょっとだけずらせばフィルム状のケーブルだけが外れます。組み立てパーツのIDEケーブルやFDDケーブルのようにコネクタごと外れるわけではありません。乱暴に扱うと取り返しがつかないので慎重に扱います。 |
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キーボードも1本のネジで固定されています。キーボードケーブルも上と同じ容量ではずします。キーボードは手前側に起こしてはずします。 | |
キーボードが外れたらHD固定金具を止めてあるネジを外し、固定金具ごと取り出します。銅のシールはアースでしょうか・・・あとでまたくっつくかちょっと不安です。 固定金具にHDを止めてあるネジをはずし、新しいディスクと交換したら、逆の手順で元に戻します。 |
おろるおそる電源を入れ、SONYのロゴ画面ですかさずF2キーを押してBIOS画面を確認します。
ハードディスク容量を確認すると60012MBとなっていて、うまくいったみたいです。(^^) |
Windows98インストールCDでブートし、FDISKでパーテーションを切り、もう一度リブートしてフォーマットします。
CドライブにWindows98をざっとインストールします。どうせ後でD2Fで完全に消されるのでネットワークが使える状態まで持っていきます。ネットワークアダプタのドライバーはVAIOのリカバリーCDのDriversフォルダに入っているものを使います。
あとはD2Fイメージをネットワーク経由でDドライブにコピーして、D2Fで復元すればCドライブが元に戻るのでCドライブのWindows98SEで再起動してDとEをネットワーク経由でコピーすれば完了・・・とここまで考えて、ふと疑問が沸きました。
Window98SEとWindows2000のマルチブート環境なので、当然最初に起動メニューが表示されるのですが、これを実現するためにHDのブートセクタの内容がCドライブのルートにBOOTSECT.DOSというファイル名で記録されているのを思い出しました。
単純に前のディスクの状態のBOOTSECT.DOSではWindows2000が起動しないかもしれないと思い、ちょっと手間ですが、CドライブをD2Fで戻す前にEドライブにWindows2000をインストールし、このとき作られるBOOTSECT.DOSを保存しておいて後で入れ替えることにします。
Windows2000のセットアップはWindows98上で行いました。新規インストールを選び、詳細オプションでインストールパーテーションを指定する設定にしておきます。
単にBOOTSECT.DOSがほしいだけなので、Windows2000のセットアップもいいかげんでやめときます。CドライブのBOOTSECT.DOSをDドライブに保存した後、前述の方法でC、D、Eと戻していき、CドライブのルートのBOOTSECT.DOSを入れ替え、再起動すると何事も無かったようにもとの環境が復元しました。(^^)
ちなみに、後で試したのですが、BOOTSECT.DOSは入れ替えなくてもWindows2000の起動に問題ありませんでした。(^^;
あとから気づいたのですが、ディスク入れ替える前にHDBENCHかなんかで測っとけば、正確な比較ができたのですが・・・。
でも、とりあえず起動時間だけは測ってまして、前のディスクが2分強で、入れ替え後は1分30秒くらいになりました。
もっと速くなるかと思っていたのですが、まぁこんなもんでしょう。
使ってるときの体感速度はかなり快適です。アクセス時のカリカリ音もなくなり、静かになり(流体軸受けのせい?)、十分満足しています(^^)。
PCG-803のディスクを入れ替えたときは、IDE変換コネクタを使って組立てPCに増設したのですが、 今回は大容量USBリムーバブルディスクとして再生させます。
電気屋さんで探すと2,800円位で売ってたのがこれです。デザインはいまいちですが、値段が安いのとACアダプタが不要なのとUSB2.0対応なのでこれにしました。
電源の不足に備えてUSBコネクタが2股に分かれたいましたが、おいらの場合はUSB1個のバスパワーだけで駆動できるようです。